猫竹広場

どうでもいい話をします

最近インぺ2になった話

※適宜、加筆・修正していきます

Rev. 1.01 (2023/08/29)

主張した次の行には真逆のこと主張してたり、後述するって言っときながら後述してなかったりした問題を修正しました。

Rev. 1.02 (2023/09/02)

挿絵が間違っていたので修正しました。また、内容を補強するため一部加筆を行いました。

 

 

 

おはこんばんちは(死語)。どうも、猫竹です。

 

最近暑いですね。こんなにもあっちいのに先日車のエアコンが壊れました。皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

 

 

さて

 

 

 

今回は長文の記事になります。テーマはサウンドボルテックス。

 

サウンドボルテックス(通称ボルテ)という音楽ゲームでは、VOLFORCE(以下「VF」)と呼ばれるレーティングシステム(他のゲームで言う「〇ネーム」とか「〇レート」みたいなもの)が存在します。

 

そのVFの数値によってインペリアル、クリムゾン、等とランク分けされるんですが、先日、僕は遂にインペリアル2(一応上から2番目)になることができました。

 


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やった〜

 

一応、現状はインぺ3まで到達可能なのですが要求レベルが段違いに高すぎて、そこまでいくと人間やめてる方だらけ(褒め言葉)なので、一般的なプレイヤーが到達しうる現実的な最終目標はインぺ2になるのかなと思ったりする訳です。

 

ひとつ下のランクであるインペ1(これでも十分上手なのです)から今回インぺ2になるまで、僕の場合約2年かかりました。ただ、その2年間ずっとボルテに専念していたという訳ではなく、他の音ゲーに熱中していたり、はたまた家に篭もり別のことをしていた時期もありました。

 

今回の記事では、僕がボルテにどのように向き合ってきたか(どんな曲や難易度を触ってきたか、どんなことに意識して練習したか、モチベをどのように維持してきたか)を、僕のVFの推移なども交えてまとめてみたいと思います。

 

もちろん、この記事では僕個人のやり方を書いただけであって、他の人全員が全員このやり方なのかと言われると違うところももちろんあると思います。あくまで参考としてご覧ください。

 

また、記事のおまけとして、インぺ2の決め手となった曲、ANGER of the GOD [MAXIMUM]のUC(フルコン)狙いの運指を後ろのほうにまとめてありますので興味のある方はどうぞ。僕が以前やりすぎて恐ろしいほど癖がついてしまった過去があり、普通の人なら絶対やらないような餡蜜も考えてあります。

 

では本題に入ります。インぺ1到達時(2021年7月16日)から振り返っていこうと思います。

 

 

 

VF20.0時代 (2021年7月〜)

 

さあ、まずはインぺ1到達時のVF対象曲を見てみましょう。


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(追記: 記事投稿してから気付いたんですけど、画像ガビガビですね。どうしたらええんやろか?)

 

レベル18のPUC(Perfect Ultimate Chainの略で、すべてのノーツを上位判定であるCRITICALで拾い切ること。ひとつ下の判定NEARも含めてフルコンした場合はUCという)が2曲ありました。その他には単曲VFが高い順に20鳥プラとか19Sとか18UCとか17Pとか19鳥プラとか……

 

あ、そういえば、この記事をご覧の方には説明は不要と思いますが一応解説しておくと、各譜面ごとの最高スコアとクリアランプに応じてその譜面の「単曲VF」というものが計算され、それの上位50譜面の合計がVFとして反映されます。

 

つまり、「めっちゃいい最高スコア」と「めっちゃいいクリアランプ」を取れれば、よくできた順に50個持ってきて評価されるのでVFが上がるって感じです(ちなみに強さは大体20Sハード>18P>20鳥プラハード>19Sハード>18SかつUC>17P>19鳥プラハード>……)。

 

それで、この時点では対象曲に18UCとか19鳥プラ(単曲VFが比較的低い譜面)がいたので、ここからVFを伸ばすには、18PUCが特段得意でもない限り、19S(あるいは20鳥プラ)で枠を埋めることが必要になってきます。もし全て19Sで埋められれば計算上20.2付近までは伸びることになります。

 

余談ですが、当時はVaddictという超便利スコアツールがなかったので、その都度公式サイトからCSVダウンロードして計算していました。今回スマホにたまたま当時のエクセルのデータがあったので画像にして持ってきました。

 

当時、僕はとりあえず19Sを増やそうと試みました。インぺ1を狙う段階で量産したS寸の譜面をS乗せるところから始めて、それが終われば例えばツマミが多いなどと言って忌避してた譜面を触ってみたり、はたまた20を触ったりしていく風に方針を固めます。

 

最初に19Sを増やそうと思って挑んだ譜面は、19の中でも得意なものであったり、鍵盤主体のものでした。ツマミ譜面は全然やってなかった覚えがあります。でもだんだん行き詰まるので、避けていたツマミも触って慣れていって、徐々にツマミの多い譜面も射程圏内になっていきました。

 

VFを伸ばすときの大前提ですが、同じレベル帯の中でも簡単な譜面や、スコアの出やすい譜面、あと得意な譜面のほうが枠を埋めやすいです(例えばロングノーツが多い曲は総コンボ数が多くなるので、ロングさえ拾えていればそれ以外は多少ヘマしてもスコアが出やすい)。

 

ただ、これらに当てはまる譜面を増やしていってもなお枠が空いてる場合は、得意でもない譜面を嫌でも詰めなきゃいけないんですが。20.75あたりになるとそういったフェーズが来ます。

 

また、僕は弐寺やってたのもあって鍵盤譜面はそれほど苦手ではなかったのですが、逆にツマミ譜面はとてつもなく苦手でした。今思えばただ触ってなかっただけなんですけど。

 

あまり大きな声では言えないんですが、当時はハイエナをメチャクチャ使ってました。(ツマミは一瞬外れてもすぐに正しい位置に戻ればERRORと判定されないことを利用して、難解なツマミが来ても、ツマミを素早くガチャガチャと回しチェインを繋げる方法を通称「ハイエナ」という)


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今になって感じることですが、ハイエナしてもツマミの練習にはならない(その場しのぎにとどまってしまう)ことを早めに気づくべきだったなと思います。確実に回せるツマミのパターンを増やしておかないと、PUC狙いやUC狙いのときに、ターゲットにする譜面の選択肢が大幅に狭まってしまいます

 

とは言ったものの、普通のスコア狙いであれば(1回でも高スコア取れればそれでいいので)ハイエナは大きな戦力になると思います。たかが1回でも最高スコアが出れば、また更新しない限りはそのスコアがずっと続くわけだし。

 

ただし、ハイエナって必ず成功するわけではない(とりわけツマミの箇所が長く続く場合、ノーミスで通る可能性はほぼなくなる)ので、1ミスが命取りになるUCやPUCを狙う場合は、ハイエナは勝率の低い博打になります。故にハイエナはコンボを切ってはいけない場面には不向きかもしれません。

 

僕はハイエナに対して良いも悪いも思っていませんが、筐体にダメージがかからない程度に優しく使っていったらいいと思います。あんまり強めにやらないようにしようね。お兄さんとの約束です。

 

ちなみに、20についてはメイヘム(20入門曲)くらいならこの段階でもS乗るかもしれないです。実際僕は20.05あたりでS乗っけた記憶があります。頂けるVFは喜んで頂いておきましょう。

 

【20.0時代まとめ】

・とにかく19Sを増やそう

・18Pや20鳥プラも行けそうならがんばろう

・ツマミ練習してもいいかも

 

 

 

VF20.2時代 (2021年11月〜)

 

ここまで来ると19SでもVFがあまり伸びなくなってきます。この時期からちょっとキツくなるかな〜という印象。VFを伸ばす現実的な手段が18Pか19UCか20鳥プラ(あるいは20S)くらいしかなくなってくるので。

 

僕は20.2の時点で18Pが5曲あり、多少の粘着耐性があったのでその後も18P狙いをして、たまに19UC狙いをしていました。なお、この時点では20はメイヘム以外全くと言っていいほど詰めてなかったです。まだ地力的に時期尚早だと思っていたのもあるんですが、単純に疲れるからです。

 

仮に20鳥プラで稼ぎたいのならば、ある程度の打鍵速度と体力はどうしても必要になってきます。なので、18や19の物量譜面、それから高速譜面(具体的にはBPM220以上とかでしょうか)を触って地道に鍛えていくのが近道だと思います。

 

僕は18Pに舵を切ったわけですが、18Pを狙うにあたって、ターゲットにするべき譜面の選定基準を大まかに決めていました。それは、

 

嫌いな曲でないこと

(粘着のモチベが出ないので)

高スコアとUCがある程度安定すること

(UCが安定しなければ当然ながらPUCも安定しないので)

UCできる実力があればPUCも近いと思われること

(これは主にツマミ譜面について。ツマミのみに難所が集中し、他が全てCRITICALで取れるのなら、極論ツマミを覚えればいいだけなので)

の3点です。箇条書きにカッコ付きで分かりにくくてごめんなさい。

 

3点目について補足。初見のツマミをその場で捌き切る力は当時全然ありませんでしたが、回し方を簡略化して覚えることは得意でした。例えば僕のPUC済みの18でいくと、EMERALDAS Yuta Imai RemixやBelieve in YourselfやWARNING×WARNING×WARNINGなどは、ツマミの回し方を研究して覚えました。

 

これは余談になるんですが、ツマミの回し方を「暗記する」ことは、個人的にはめちゃくちゃ練習になると思っています。というのも、そもそも暗記しないと回せないというのもあるのですが、暗記したものと同じ配置(あるいは似た配置)が別の譜面で来たときに対処できる可能性が高いと思うからです。


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これはいずれ別の記事で詳しく書きたいと思うのですが、ツマミの認識方法は「基本的な型のツマミを正確に回す【パターン学習】」と「複合された型を時間軸でもって分解し、処理可能な基本的な型にまで落とし込む【細分化】」の2つにまとめることができると思っています。前者の訓練方法としてツマミの暗記は有効だと考えていますが、まあ長くなるのでこの話はまた今度。

 

本題に戻ります。ツマミさえ回せたらPUCいけるやろ〜みたいな譜面はツマミを覚え、そうでなくても好きな曲とか得意な曲はPフリーでひたすら粘着してました。

 

18Pの候補曲を増やすという目的で、18のフォルダをひと通り触ってみるのはかなり有効かと思います。とは言いながら、僕はフォルダ周回サボってたので18の7割くらいは未プレイですけど。めんどくさかったらPUC難易度表を下から触ってみるといいと思います。

 

Pフリーの使い方についてはプレイヤーの皆さん一人ひとりで信念が違うと思いますので深くは言及しませんが、まあPUC狙うのなら時間効率がいいのはPフリーだと思います。スタンダードなら序盤に切ってもモヤモヤしながら叩き切らなきゃいけないし。

 

ただし、Pフリーで粘着する場合、曲の序盤だけ尋常じゃない回数やることが往々にしてあるので、癖には十分注意しましょう。個人的には粘着中に「あれ〜この配置、前まで普通に押せてたのに今は指がもたつくなあ」って一瞬でも感じたのならば、それは癖の危険信号です。家帰ってSwitchなりPS4なりやって忘れましょう。

 

ちなみに僕はPSVitaでPS1とかPSPアーカイブス遊んでました。FF9とかR4とか。余談でした。

 

【20.2時代まとめ】

・19Sで伸びなくなったら18Pの道が始まる

・18Pは希望のある曲を詰めよう

・癖にご用心。違う曲を詰めるのも手

 

 

 

VF20.5時代 (2022年2月〜)

 

そんなこんなで18Pや19UC埋めもある程度まで進み、VFは20.5も越えていきました。

 

20.5で数値上はインぺ2折り返しになるんですが、実際は20.75あたりから急激に伸びにくくなるので、体感3合目あたりだと思ってもらってもいいです。でも、3合目まで来たことを素直に喜びましょう。僕も20.5でドカ喜びしました。

 

人によってはこのあたりから20で成果が出るようになってくると思います。僕の場合は20.6で2曲目の20S(エゴ)が出ました。その他にもIとか船酔いあたりはこの付近のVFでも出る人は出るんじゃないかな〜と感じます。

 

まあここまで来てもやることは相も変わらず基本的に18Pと19UC埋めで変わりありません。人によっては20鳥プラ埋めも。

 

恐らくPUCやUCの取り方を掴んでくるのがこの辺りで、僕はこの後も順調に18Pや19UCを増やし、すんなり20.75までは辿り着くことができました。僕の周りを見ても、体感ですがこの付近のVFで伸び悩んでた方は少なかったように思います。

 

ところで、ここらの段階に来ると18以上の譜面を嫌でもバンバン触るようになるので、主に18以上でよく登場する曲線ツマミ・ロング絡み・逆手ツマミ・片手鍵盤・縦連など、トリッキーな力が要求されるようになってきます。この段階でひとつでも苦手要素を作ってしまうとこの後めちゃくちゃ苦戦するので、ここで慣れておきましょう。

 

僕の場合、片手鍵盤(たとえばセイレーンの螺旋階段とか)が恐ろしく苦手だったんですけど、ちょっとボルテ離れて弐寺のDPやってたら片手階段むしろ得意になりました。息抜きにDP如何でしょうか。

 

ロング絡みに関しては、弐寺SP相当やってたはずなのに最後まで苦手でした。ボルテのロングって始点と終点にノーツくっついてるみたいなデザインじゃなくて、ところてんみたいな見た目ので単純に視認できてないのかもしれません。余談でした。

 

【VF20.5時代まとめ】

・18P埋めと19UC埋めを続けよう

・射程圏内なら20Sも狙ってみよう

・高難易度特有の配置に慣れよう

 

 

 

VF20.8時代 (2022年5月〜)

 

ちょうど20.8に差し掛かったあたりでしょうか、ここからVFが急激に伸びなくなります。マジで辛かった。僕の一番の挫折ポイントはここでした。この頃はボルテやるのしんどかったので弐寺ばっかりやってました。

 

というのも、18P以上でVF対象50枠が埋まってしまったため、ここから先は19Pか20Sか、あるいは19UCかつ993以上でしかVFが伸びなくなるのです。

 

19UCかつ993以上を出したとしても、高々0.003しか伸びません。今まで18Pなどで0.02くらい伸びていたのですから、それに比べればほんの少しのお小遣いみたいなものです。まあ、インぺ2直前になると、このお小遣い稼ぎがめちゃくちゃ効いてくるんですけどね。

 

何はともあれ、ここからは闘いのフィールドが19と20のみになります。今まで避けてきた20S埋めに本格的に力を入れるフェーズに入ってきます。または、19PでVFをガッツリ稼ぐというのもアリでしょう。

 

僕は前述した通り、一旦ボルテから距離を置いて弐寺をやってました。20.8あたりで壁が来ることは分かっていたので、「まあそのうち何かの弾みでVF伸びるやろガハハ」って感じで、特に焦りなどはありませんでした。この頃は弐寺と並行して19の未S減らしてましたね。

 

全てのことがらに共通して言えることですが、焦りすぎることで不利益が生じる可能性があります。変な例え話かもしれませんが、小学校の遠足の前夜が長く感じたり眠れずにつらかったりするのと同様、インぺ2という称号を期待してしまいすぎて、道のりが異様に長く感じたりつらく感じたりすることがあるのです。

 

また、プレースタイルの話になるのですが、この頃から基本的にハイエナを使わないようにしました。ハイエナが単純に疲れるのもあるんですが、もうこれからVFが簡単に伸びないからこそ、今こそツマミのガチ回しを練習する絶好の機会だと思ったからです。

 

この頃になって気付いたことですが、ツマミの回し方は「L左回し・R左回し」「L右回し・R右回し」「L左回し・R右回し」「L右回し・R左回し」の4パターンにまで整理できます(僕はこれらをそれぞれ「左回し」「右回し」「外回し」「内回し」と呼んでいます)。


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あとは上記の4パターンに当てはめるように、譜面を細分化して認識していけばいいのです。イメージ的にはさっきの細分化の画像のやつです。

 

後にも軽く触れますが、このあたりの知見はLubedeRのPUC狙いのときに結構助かったなと感じます。ツマミ譜面研究の肝はいかに簡略化できるか(僕が暗記できるレベルまで落とし込めるか)だと思ってますが、左回し・右回し・外回し・内回しの4パターンに帰着させることで譜面の持つ情報量をコンパクトにできたなと感じています。

 

 

ツマミ曲は、他の箇所はできるけどツマミで切りやすいということでPUC狙いやUC狙いからは避けられそうな感じがしますが、裏を返せばツマミさえ繋がればPUCやUCがグンと近づくわけです。

 

ということでひたすら19と20を頑張っていたんですが、この頃にようやく、PUCの希望が持てる19が見えてきました。そう、大宇宙ステージです。

 

 

きっかけは突然でした。19のスコア上げをしようと思って色んな曲を触っていたときに、ふと大宇宙を選んだら998とかいう頭おかしいスコアが出たんです。

 

いつもであれば「どうせ粘着しても出んわ〜癖もつくし遠回りや」っつって帰るんですが、この日は妙に勘が冴え渡っていて、僕の頭の中の天使と悪魔が両方ゴーサインを出していました。やるしかねえ。

 

そこから2時間くらいPフリーで詰めまくりました。途中から変に自信が出てきたので粘着は苦ではありませんでした。途中いらんところに癖っぽいものがつきながらも、遂に

 

 

大宇宙ステージ [MXM] PUC。VFの伸び幅なんと0.02。いつも0.003とかなのでご馳走もご馳走です。その分しんどかったですけど。

 

この日は興奮で眠れませんでした。ホームのゲーセンでは19の店舗トップにPUCがなかったので、僕がこのゲーセンでの初19P取得者、一番乗りでした。そりゃ興奮します。

 

このタイミングをきっかけにして、ボルテ熱が徐々に再燃していきました。伸びそうな20があればまた譜面研究を始め、地力上げのために19のフォルダ周回も再開していきました。

 

弐寺で高難易度ばっかりシバいてたのもあってか、20も次第に光るようになってきました。天国とかエンブリオ、クロニエあたりがS狙えるかな〜と思うようになり、調子のいい日は粘着してました。

 

インぺ2を狙うなら20Sはほぼ必須要件になってきます。19中位〜上位や20下位の譜面を色々触り、20の耐性をつけていきましょう。ただし触りすぎて癖がつかないように。この段階で癖がついてしまうととても厄介です。

 

また、ミラーをかけて試してみるのも有効です。癖を解消できるという側面もあるのですが、私たちは人間なので非利き手の鍵盤力はどうしても利き手に比べて劣るものです。正規だと非利き手が忙しいという譜面は特にですが、ミラーのほうが押しやすいのであれば積極的に活用しましょう。

 

あと少々技術的なことを話すと、20はとにかく打鍵速度と敏捷性が要求されます。僕の場合弐寺やってたのである程度の打鍵速度は持っていましたが、敏捷性(例えば鍵盤に手を置いている状態から素早くツマミに手を持っていく動作、あるいはその逆)は、ひたすら速い曲やって慣れるしかなさそうです。

 

運指速度を上げる場合も、同様に高BPMの物量譜面や階段譜面を触り続けると効果ある気がします(個人的に、練習になる曲といえば24stairsとかフリューゲルとかAwakeningとかフィナルカディアとかオルフェウスとか……)。

 

あと、必要に応じて運指を工夫するのも有効です。例えばB→A→L→A→Bのように降ってきたときにLだけ右手で押すとか。黒白重とかフリーダムダイブなどで活きると思います。


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僕は人の運指見るのが好きなのでYouTubeでプレイ動画を結構見てました。使えそうな運指は吸収して、忘れないうちに実践してました。純粋な打鍵力の練習にはならないかもしれませんが、様々な配置に対する対応力は格段に上がるかと思います。

 

それから、ハイスピードを少し速くするだけでも、画面のノーツ間に空きが生まれて視認性が上がり、認識が楽になる場合があります。もし19とか20やってて「レーンが窮屈だな」と感じたらハイスピ弄ってもいいかもしれませんね。

 

【VF20.8時代まとめ】

・いよいよ19UCや20Sを捻り出すフェーズ

・19Pが出るとめちゃくちゃ心強い

・手柄を焦らずに。地道に苦手要素の対策を

 

 

 

VF20.9時代 (2022年9月〜)

 

20.8以前はVFを0.1伸ばすのに大体1ヶ月くらいでいけましたが、20.8から20.9へは4ヶ月もかかってしまいました。ちなみに、20.9から21.0へは僕の場合11ヶ月を要すことになります。

 

前項でもチラッと書きましたが、ここまでくると簡単にVFが伸びません。また、数値上はあと0.1なので「インぺ2がめちゃくちゃ近くなってきた」と感じてつい急いでしまいそうですが、ここで焦ってはいけません

 

冷静に考えれば、20.9から21.0に辿り着くためには、(VF対象曲の下限が18Pである前提のもと)更に新規で20Sを10曲出すか、19Pを4曲出すかしなければいけません。曲数は大体ですが、まだまだ険しい道は続くのです。

 

正直言うと、ここからの攻略法は各プレイヤーの得意傾向によって変わると思っています。僕の場合は19Pと20Sが主戦力で19UCはお小遣い稼ぎという感じでしたが、僕の周りには、思いっきり19Pに舵を切った人もいれば、はたまた20UCで稼いでた人もいます。

 

先ほど「19UCはお小遣い稼ぎ」と書きましたが、細かな塵も積もれば大きな山となります。VF対象曲の下限が18Pであれば、19UCかつスコア9978k以上を達成すれば0.003の稼ぎになりますが、例えばこれが7譜面増えれば0.021もVFが上がります。

 

一方、UC済みの19をPUCして伸びるVFは0.200です。どちらが楽かどうかはもちろん人によると思いますが、19Pが出なくても19UCかつ9978k以上を7譜面取る事で、同等のVFを稼ぐことが可能なわけです。

 


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これは僕が20.9台に突入したときのVF対象曲です。19P×1、20S×9、19UC×23、18P×17が対象になっています。20Sはホワイトアウトとかラクリマとか、いまきみにとかの比較的易しめな譜面がS乗ってなかったので、そこをS狙っていきました。結局いまきみにS乗らんかったけど。

 

19のPUC狙いとUC狙いも頑張りました。先ほども書いたのですが、ツマミ曲の譜面研究が得意だったのでLubedeR [MXM] のPUCを狙ってみようと思いました。初見ではほぼ100%太刀打ちできないツマミ譜面だと思いますが、譜面研究で何とかなるのならこっちのもんです。


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やった〜

 

変な癖をつけることなく、奇跡的にすんなり完走。譜面研究した甲斐がありました。先ほども述べましたが、どんなツマミ曲も4パターンの回し方に帰着できることに気付いたら、譜面研究がだいぶ捗りました。LubedeRのツマミ攻略記事は既に作ってありますので、よろしければどうぞ。

 

 

出そうな成果も出せたので、あとはひたすら20Sを出していきます。ひたすら19と20を触って打鍵速度と体力を鍛えて、癖がつかない程度に粘着していきます。今日はこれ以上伸びないと悟ったらすぐ帰ってもいいと思います。

 

余談ですが2023年5月にゼルダ新作(ティアーズオブザキングダム、通称ティアキン)が出たのでしばらく家に引き篭ってました。まじで時間泥棒。みんなやろう。前作のブレワイではただのオブジェとして存在していた遺跡や建造物が、今回はストーリーを携えて再び登場することになります。探索エリアも地上だけでなく、空と地底が追加されていて遊び応え満点です。

 

本筋そっちのけでゼルダの話題になりそうなので話を戻します。

 

20Sを増やすべきとは言いましたが、全ての20をS乗せろという訳ではありません。EXCEED GEAR以降に出た20はムズいものが多いので、それ以前の譜面を狙っていくとよいでしょう。

 

個人的には

・マスト枠 → メイヘム、エゴ、I、天国、エンブリオ

・個人差はあれどS欲しい枠 → ホワイトアウト、船酔い、クロニエール、ラクリマいまきみに、アポカリプスレイ

・S乗ってたら心強い枠 → フィナーレ、イルネス、666、ショックウェーブ、ブルーミンベストライバル

・それS乗るならもうインぺ2やろ枠 → その他

(2023年8月末時点)

みたいな感じに思ってます。あくまで個人的な意見ですけど。なお太字を施した曲は、僕が当時S済みのものです。

 

僕はそんなこんなで20Sも11曲まで増やし、20.969までVFをじわじわ伸ばしていったのですが、ここでまたもや成長が止まります。もうこれ以上20S出んわと思って20からは距離を置き、19の未S埋めをやってました。

 

20.969からインぺ2になるには、計算上19P×2譜面、もしくは20S×3譜面(+19UC済み譜面のスコア上げでお小遣い稼ぎ)が必要になります。ここで焦っても空回りすると悟っていたので、そのうち簡単な新曲の20来るやろ〜なんて思いながらのほほんとしていました。

 

【VF20.9時代まとめ】

・19UCを増やして、スコア上げを頑張ろう

・20Sを増やそう。10曲以上あると心強い

・道は険しい。決して焦らないこと

 

 

 

インぺ2直前期、そしてゴール (2023年8月)

 

20.9到達から11ヶ月。もうすぐ1年が経とうかというところです。

 

19の未S埋めを続けていたものの、それも次第に煮詰まってきて、インぺ2まであと少しなのに20S全然出んし、あぁ〜しんどいなと思ってたんですが、8月に事態は急転直下を迎えます。きっかけはレベル20新曲、APØCALYPSE RAYの登場です。

 

なんでもこの譜面、EXCEED GEARでは珍しく易しめの20らしかったのです。VFが久しぶりに爆伸びするかもしれないと思って、すぐさま解禁しに行きました。

 

プレイ動画を見て思う難易度と、実際にやってみての難易度が全然違うことはよくあって、今回もそのパターンでした。解禁したあと「あ〜俺エアプかましたわ」って正直思ってましたけど、それでも何回も触れば多少コツは掴んでくるもので、なんとかS乗せて久しぶりのVF上昇。

 

 

地味に1切り。もったいない。でも待ちわびたVF上昇なので、頂けるものは頂いておきましょう。

 

この時点で、僕の中で何かスイッチが入った気がしました。インぺ2になるならこのタイミングしかないと感じて、今俺がSを取れるかもしれないと思った20を片っ端から触っていきました。

 

そして、同日

 

 

ブルーミンをS乗っけて、VFは20.992へ。残すところ0.008で、仮にもうひとつ20Sを捻り出せば、0.009のVF上昇で21.001となりインぺ2達成という局面。遂にリーチがかかりました

 

仮にアポカリプスレイが1切りではなくUCであったのならば闘いはここで終わっていたのですが、そんな上手い話ねえだろと思って、残りの0.008を埋めるべく新規の20S狙いに取りかかります。

 

いまきみにS狙いで粘着しましたが987止まり。今がチャンスだと思って粘着を続けるも、癖が付き始めます。しまいには変なところでロングが抜けるようになり、こりゃ無理やと思って降参。

 

20Sが厳しそうでも、まだ道はありました。19の新規UCかつスコア9978k以上でも0.003伸びます。あと0.008さえ稼げればいいという状況での0.003の伸びは千金に値するのです。

 

あとは、UC済みでスコア9978k未満の19を、スコア9978k以上に持っていくだけでも0.001は伸びます。さっきまでお小遣い稼ぎと呼んでいたものですが、このお小遣いは今までより比べ物にならない価値を持ちます。

 

というわけで僕は19新規UCを1譜面(+0.003)、UC済み19のスコア上げを5譜面(+0.005)という方針を立てて、まずはスコア上げから取り組んでいきました(インぺ2の最後の決め手がスコア上げで+0.001とかだとお気持ち表明ツイートが映えないので新規UCは最後に回しました、俺の変な癖)。

 

以下、VFを微増させてくれた曲です(すべて+0.001)。

Sailing Force 9935k→9956k

End to end 9976k→9983k

9TH5IN 9960k→9983k

Calamity Tempest 9950k→9962k

FLOWER 9977k→9987k

 

 

残り0.003。スコア9978k以上かつ未UCの19をUCできたらジャストで21.000になります。

 

未UCの19の中で一番スコアが高かったのはANGER of the GODでした(9987k)。しかし、過去に幾度となく1切りを踏んでいてトラウマだったこともあり、最近はアンガーを避けていました。どうせ時間とお金かけてもUCできなくてイライラするだけだし。

 

ただ、残り0.003ともなればそうも言ってられない(というのと、因縁のアンガーで決着つけられたら俺も気持ちいいしツイートのウケも良いだろうという浅はかな気持ちがあった)ので、久々にアンガーと向き合ってみることに。

 

サイト上のプレイ回数で100回超え(Pフリーでのリトライ分も考慮すれば推定500回超え)のアンガーですが、案の定癖がこびりついている状態で、こんなんUCなんて出来るわけねえだろと半分キレながら、ただその反面、半分期待を抱きながら粘着していきます。そして癖が悪化します。

 

この時期なんですが、僕が関西に旅行に行ったり、逆に友達が僕らのところに来たりしていて、知り合いが近くに結構な数いる状況でした。せっかくなら、みんながいるタイミングでインぺ2になりたい(あわよくば胴上げされたい)と思ってちょっと躍起になってました。

 

癖が付いていても粘着力と地力でねじ伏せてやるという一心で、(意地汚いですがコンボ切る可能性の高いところは変な餡蜜を覚えたりもして)遂に……

 

 

2023年8月16日、インペリアル2到達。

インぺ1到達から実に2年1ヶ月

 

息は荒くなり、手は震えまくってリザルト撮るのも難しいくらいに。手ブレ補正ついてるスマホに機種変しといてよかった。

 

なお、その頃には知り合いは既にほとんど帰っていて、インぺ2到達の瞬間は僕の周りに誰もいませんでしたが、逆に考えれば変に緊張せずにできたのかなと思います(まあみんなでワーワー騒ぎたかったのはあるけど)。

 

1年近くの間、UC狙いをするも1切りを量産してきた(事ある毎に暴言吐いてきた)思い出のある曲でしたが、このタイミングに、この曲でゴールテープを切ることができて本当によかったと思っています。正直、最初は曲好きだったのに上手くいかんせいで譜面はおろか曲聴くのすら嫌になりかけていました(BlackYさんすいません、曲大好きです。Mirrorwall弐寺移植待ってます)。

 

音楽ゲームの性質上仕方ないことだとは思いますが、プレイヤーの得手不得手、あるいは譜面の良し悪しで曲の評価にまで(もっぱらよくない方向に)影響されることが往々にして起こる訳ですけど、それってプレイヤー側にとっても制作側にとっても辛いことやし、なにより勿体ないと思うんです。

 

好きな曲を聴きながら気持ちよく演奏するというのが音ゲーの本来の楽しみ方なのに、腕前や指標を意識しすぎてしまうあまり、どうしても義務感が先行してしまって純粋に楽しめない。果たしてこれが良いか悪いかは人によって考えが違うので置いておきますが、そんなことを改めて痛感した瞬間でもありました。

 

何はともあれ、目標達成です。ここから上の称号を目指す気は現時点では更々ないので、地力が落ちない程度に、今まで通り好きな曲を沢山触っていけたらいいなと思っています。

 

ちなみに今後は弐寺SP、弐寺DP、ボルテ、ポップンDDRを転々として楽しみたいと思います。ちなみに最近アツいのがDDRなんですが、お盆の時期に食いすぎたせいで今絶賛おでぶちんなので、ダイエットがてら触りたいと思います(元からおでぶちんですが)。

 

以上、インぺ2までの過程(と達成時の感想)をまとめてみました。記事が長くなりすぎてしまったのでもう一度簡単に整理すると

 

■ ■ ■ VF 20.0 (インぺ1達成時) ■ ■ ■

・19Sと18UCを増やす

・いろんな譜面を触って地力上げ

■ ■ ■ VF 20.2 (19S埋め限界点付近) ■ ■ ■

・得意な曲で18Pを狙ってみる

・20鳥プラ埋め

■ ■ ■ VF 20.5 (数値上の折り返し) ■ ■ ■

・18P埋めと並行して20Sや19UCを狙う

・苦手要素の対策

・オプション周りの最適化

・19と20を触って運指速度の強化

■ ■ ■ VF 20.8 (18P埋め限界点付近) ■ ■ ■

・19Pと20Sと19UCを増やす

・めげない

・しょげない

・泣いちゃだめ

■ ■ ■ VF 20.9 (修羅の道の入口) ■ ■ ■

・引き続き19Pと20Sと19UCを増やす

・人によっては20UCも選択肢?

・がんばれー!

・焦るな!

■ ■ ■ VF 21.0 (インぺ2) ■ ■ ■

・おめでとうございます。一緒にご飯でもいかがですか

 

……という感じです。正直、何の滞りもなくサラッとインぺ2になれる人なんてそうそういないと思うし、インぺ2を目指すほぼ全ての方は絶対どこかで挫折すると思います。でも僕の今回の記事を見てくれて、目標に向かって頑張る元気が少しでも出てきた方がもしいらっしゃれば、私はとても嬉しいです。

 

あと重ね重ねになりますが、僕は音ゲーは楽しくてなんぼだと思ってますし、皆さんもそうだと思います。上位の称号を目指せばそれなりに苦痛は伴いますが、それを成し遂げたときの達成感はとても大きいですし、やっぱり楽しかったな、続けててよかったなと感じるはずです。

 

皆さんの音ゲー体験がどうか「楽しさ」や「やりがい」をもつものでありますように。ここまで長い記事でしたがご覧いただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

おしまい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(おまけ) ANGER of the GOD [MXM] UC専用運指のご紹介

 

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運指組んで繋がるのならもう運指でも何でも喜んで組ませていただきます、組ませてください


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はい。開幕から餡蜜です

何の変哲もないBCBCなのに、癖が酷すぎて最初のBがなぜか押せないのです(通過率95%)

 

10小節も意識しすぎると普通に切ります(通過率90%)

 

13小節。なんでそこで切るの?の代表例

Rチップ→CDロングをCDチップ→Rロングと誤認識するのが原因らしい(Pフリー1クレ目通過率99.5%、それ以降通過率75%)

 

……この時点でどれだけ癖が酷いかお分かりいただけるかと思います。


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続きまして34小節。なんでか知らんけど体感3回に1回くらい切る(通過率65%)

なおここ0ニアで通ったことなし

 

36〜39小節は餡蜜します。難易度低め(通過率99.5%)

 

43小節のツマミは単純なんですが気抜いてるとたまに外れます。早回しが原因(通過率95%)


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第1の「難所らしい難所」。44〜46小節は画像の矢印の通りに回すと上手くいくはずだが大体どこかで外れる(通過率75%)

 

48〜51小節も直角ツマミの向きをちゃんと見ないと普通に外す(通過率85%)

 

52〜54小節。矢印のように簡略化可能(通過率95%)

 

ここまで繋がるのが体感10回に1回です。癖って怖いね


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サビ前のここだけ完全運要素。どう頑張ってもガチ回しできんかった。ごめんなさい。

 

今落ち着いて見れば基本左回しでンタンタタンタンのリズムで切り返せばいいって気付けたけど、当時は考えつかなかったので泣く泣くハイエナします(通過率65%)

 

正直ここまできたら勝ちも同然だったんですが、


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最終盤、122小節にどえらい癖がついてしまいました

正直ここでドキドキするのが嫌すぎて触ってなかった節はあります(その日1回目到達時のみ通過率85%、それ以降通過率5%)


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で、どうしたかというと全押し餡蜜を考えました。これはインぺ2到達の2日前くらいに慌てて考えたものですが、結局これ使って繋ぎました(通過率99.5%)


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やったね!

 

 

 

【感想】

あほくさ

 

 

 

 

 

おしまい